太平洋に浮かぶ「東洋のハワイ」とも言われた常春の八丈島の風を、飲みながら爽やかに香り感じる、スパークリング焼酎『Sparkling MARUSE』。今回は『Sparkling MARUSE』を造っている八丈島酒蔵の蔵人、奥山武宰士さんが酒造りに込めている想いなどを伺って来ました!
『Sparkling MARUSE』とは
『Sparkling MARUSE』は、島焼酎の製造過程で直接炭酸を添加することで、華やかな八丈島産のさつま芋の香りや、麦の軽やかさを損なわず、スパークリングに詰め込むことを実現しました。
原材料は、八丈島の土で、自分たちの手で、栽培から収穫まで全て行い、海風と大地が育んださつま芋。飲み始めの軽やかさの中には、国産麦の精麦歩合を本来の70%から、50%まで削ることで、麦本来の味を引き出しています。
おいしい湧き水
焼酎造りに欠かせない水は、亜熱帯気候や高温多湿がもたらす多くの雨が、豊かな八丈の自然の中でろ過された、おいしい湧き水を使っています。
エクセレント白麹
種麹には、麹神様ともいわれる偉人「河内源一郎」が発祥のエクセレント白麹を使用することで、フルーティーな味わいを膨らませています。
MARUSEという名に込めた想い
MARUSEは、私の曾祖父であり八丈島酒造の創業者でもある奥山清五郎を継承する気持ちを表現したく、清五郎の名の頭文字(セ)から由来、ラベルのロゴデザインにも表しました。江戸末期、八丈島に島流しになった丹宗庄右衛門が、鹿児島から先人に伝承した焼酎造り。先人の後継者である奥山清五郎が、蔵元の前身となる「清五郎酒屋」を大正4年に創業し、八丈島酒造の歩みは始まりました。
曾祖父が創業してから100年以上の間で受け継がれてきた技術、伝統、想いを、新しい形になれども大切にし、次の世代へも引き継いでいきたいと想っています。
八丈島酒造 蔵人:奥山武宰士
私は一度、島を離れた経験があります。プロサッカー選手を夢見て、小学生の頃に島を離れ、18歳でアルビレックス新潟に入団、シンガポール、ミャンマーでプレー。引退してからは、都心でスーツを身に纏い営業マンとして働きました。
実家である蔵元を継ぐ修行の為に、故郷の八丈島へ。大人になった私の目には八丈島の魅力が、昔を思い出すように、又は再発見のようにも映りました。
八丈島には数えきれないくらい、貴重な資源が沢山あります。島焼酎はもちろんのこと、島料理や島太鼓などの独自の文化や伝統芸能。特有の亜熱帯気候が生み出す動植物達や、八丈ブルーと呼ばれる透き通った海、手が届きそうな星空。
しかし、私が昔住んでいた頃より、島に住む人の数は少なくなっていました。生まれた時から今日まで島に与えてもらった恩を、少しでも島の為になる形に変えていきたい。また、私の子供の世代にも、島の貴重な資源を大切に引き継いでいきたい。そして、大好きな八丈島のことをより多くの人に知ってほしい。そんな想いを、先代から伝承してきた酒造りを通して、現実にしていく。それが、プロサッカー選手を引退した私の、第二の人生の目的だと確信しています。
おじゃりやれ
おじゃりやれは八丈島の方言で、「いらっしゃい」という意味です。『Sparkling MARUSE』にも、八丈島を精一杯詰め込みました。何処かに八丈島を感じながら、飲んでいただけると嬉しいです。もし、八丈島で訪れた際には、ぜひ八丈島酒造の酒蔵に寄ってください。私が八丈島の魅力をご案内します。おじゃりやれ~。
八丈島酒造