近年ストレス社会で生きる人たちは癒しを求めています。そんな暮らしの中でどんどん人気が高まっている猫。今回は猫がもたらす癒しの心理的効果、猫のいる生活の素晴らしい効果をご紹介していきます。
猫と暮らすと幸福度が高まる?
出典:photo-ac.com
アニコム損保*の調べでは、4,036人のうち99.7%が猫と暮らし始めて幸福度が高まったと感じています。この幸福感をもたらすのが猫の癒しです。猫と触れ合うことで、健康面での効果も検証されています。実際に猫を眺めているとそれだけで「ベータエンドルフィン」が分泌されるため幸福を味わえるということがわかりました。
*アニコム損害保険株式会社『nekokusei(ねこくせい)調査』
実際に猫を飼って実感したこと
猫中心の生活になった
・仕事が終わったら寄り道をせず早く帰宅するようになった
・猫のために部屋の整理整頓をし部屋の綺麗を保てるようになった
・愛猫の食事時間があるため規則正しい時間になった
性格や考え方が変わった
・ぼんやりする時間はもったいないと思っていましたが、猫のように何もしない時間があっても良いなと思えるようになった
・悩みや悲しいことがあっても1人じゃないと思えるようになった
・猫のように時には気まぐれに甘えても良いんだと思えるようになった
習慣にしていたことが変わった・増えた
・外出する時愛猫に「行ってきます」と声を出して、帰宅時も「ただいま」と声を出すようになった
・休みの日でも早起きするようになった
・猫の写真をSNSにアップして、猫好きのコミニティが集まり交友関係が広がった
猫の癒しがもたらす健康効果
出典:photo-ac.com
動物とのふれあいにより人に癒しを与える、アニマルセラピーは、今や医療や福祉などさまざまな分野に取り入れられています。猫は家の中で飼えることやそのサイズから、犬と同様に、あるいはそれ以上に活躍をしています。その猫のもたらす癒しに健康効果があるという調査結果がわかっています。
猫の癒しには心臓・血管系に対する効果がある
出典:photo-ac.com
猫と暮らしている人は、そうでない人と比べると、心臓・血管系疾患による死亡率が低いことが分かりました。『血管・介入性神経ジャーナル』(2019年6月17日)によると、「猫を飼っている人は、心筋梗塞や心臓血管疾患が原因の死亡リスクが低減した」といいます。またさらに猫をペットとして自宅で飼うことは、心臓血管疾患のリスクをかかえた人のリスクを低減する手段となりえます。
猫の癒しには血圧を安定させる効果がある
人がストレスを感じ始めると副腎皮質ホルモンのひとつ「コルチゾール」が分泌します。このコルチゾール、ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。ストレスが長く続くと、コルチゾールが過剰に分泌され、血圧をコントロールしている副腎に負荷がかかります。すると血圧が上がり、高血圧になりやすくなるのです。ところが、猫と触れ合うと、なんと猫の癒しでこのコルチゾールの分泌する量が抑制されます。そして血圧を下げて安定させるのです。
猫の癒しは体温を上げて免疫力を強める効果がある
免疫力を増強するには、体温をあげることがとても大切です。猫をなでると、気持ちよさそうに「ゴロゴロ」と喉を鳴らします。この音の周波数は副交感神経を交感神経よりも強くする働きがあります。副交感神経が強くなると、人はリラックスして筋肉が柔軟になるため、体温を上げる効果があるのです。ちなみに免疫システムが正常に働く体温は36.5℃から37.1℃です。
まとめ
毎年8月8日は『世界猫の日』。イギリスでは感動を与えてくれた猫たちを讃える「ナショナル・キャトアワード」が毎年発表されています。今年はどんな猫ちゃんが選ばれたのでしょうか?
そして今回は自分の人生が変わることについて、人気が高まっている猫との生活の効果をご紹介してきましたが、人生を変えたいと思っている方や癒しを求めている方にこの記事が参考になれば幸いです。