芸術的スイーツの祭典「マ・パティスリー2025」―伊勢丹新宿で広がっていた甘美な世界

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出典:mistore.jp

2025年5月27日から6月2日までの1週間、伊勢丹新宿本店の6階催物場では、スイーツファン待望のイベント「マ・パティスリー2025」が開催されていました。
本イベントは、百貨店のスイーツ催事の中でも特に注目度が高く、会場には連日多くの来場者が詰めかけていました。「マ・パティスリー」は、全国の人気パティスリーや洋菓子職人が一堂に会する特別な機会として知られており、今回は10周年を迎える節目として、過去最大規模の内容で展開されていました。

毎日変わる“本気の一皿”に行列

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本イベントで特に注目を集めていたのが、日替わりのパフェと実演デセールでした。Kazu Bake(東京・中目黒)による「トロピカルマンゴーパフェ」や、Lyrique(京都)の「アメリカンチェリーパフェ」、Pomme Rouge(神奈川)の「季節のメロンパルフェ」など、まるで美術品のようなデザートが日替わりで登場しており、整理券を求める人の列が朝からできていました。いずれのパフェも3,000円前後と高価格ではありましたが、それぞれの素材の持ち味を最大限に生かし、盛り付けも繊細かつ立体的にデザインされていたため、「芸術として味わえる一品」として絶賛されていました。

実演スタイルのスイーツで“ライブ感”が演出

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会場内には、シェフがその場でスイーツを仕上げる「実演ブース」も数多く設けられていました。中でも人気を集めていたのは、以下のような限定メニューでした。

• リフェンリ(東京):ピスタチオとベリーの「ミルフィーユ・ド・ソレイユ」
• 昆布屋孫兵衛(京都)×GABAN®:和スパイスを効かせた米粉のフィナンシェ
• フキアージュ(北海道):道産バターを贅沢に使用した「和バターパイ」

それぞれのブランドが、自店でしか味わえないオリジナルの一皿を“百貨店バージョン”として提供しており、来場者からは「まるでレストランにいるような臨場感があった」と好評を得ていました。

チョコレート界の巨匠も来日

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今回のイベントには、フランス・ノルマンディーから来日したショコラティエ、アルバン・ギルメ氏も参加していました。彼はパリの「サロン・デュ・ショコラ」で話題をさらった実力派で、日本での実演販売は非常に貴重な機会となっていました。ギルメ氏が提供していたのは、バニラとラズベリーの香りが広がる「ショコラ・ソルベ」と、スペシャルブレンドのフィナンシェ。濃厚でありながら繊細な味わいに、多くの来場者が魅了されていました。

会場全体が“お菓子のアートギャラリー”に

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単なるスイーツ販売イベントにとどまらず、「マ・パティスリー2025」はお菓子という芸術を味わう空間として演出されていました。会場内の装飾は、ブランドごとの世界観に合わせて細部まで作り込まれており、たとえばPatisserie easeのブースは“森の中のカフェ”をイメージした設計となっていました。また、照明や音楽にもこだわりが見られ、まるでパティスリーを巡る旅をしているかのような没入感がありました。来場者はスマートフォン片手に写真を撮影し、「#マパティ2025」のタグとともにSNSに投稿しており、イベント期間中はInstagramやX(旧Twitter)でも関連投稿が多数拡散されていました。

エムアイカード会員向けの優待施策も

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伊勢丹ならではの取り組みとして、エムアイカード会員向けの優先入場や限定特典も用意されていました。特定の時間帯には会員専用レーンが設けられ、人気商品をスムーズに購入できる仕組みが整備されていたため、リピーターからも好評を得ていました。また、カード会員向けに配布されていた「マ・パティスリー2025 パスポート」では、対象商品を3点以上購入すると限定スイーツが当たる抽選に参加できるという特典もあり、購買促進につながっていました。

来場者の声に表れていた“満足度の高さ”

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会場では、来場者の多くが「どれも美味しすぎて選べなかった」「限定スイーツが毎日違うから、何度でも来たくなる」と語っており、スイーツ好きを中心にリピーターが続出していました。また、インタビューを受けていた来場者の中には、「毎年マパティだけは絶対に来る」「東京遠征してでも食べたい価値がある」と語る人もおり、イベントそのものが“ファンイベント”として定着していることがうかがえていました。



まとめースイーツの未来を体感できる7日間

「マ・パティスリー2025」は、単なる物販イベントではなく、“お菓子を通して人とつながる”体験型のフェスティバルとして成功していました。職人の手仕事、素材の魅力、会場の演出、訪れる人々の高揚感――そのすべてが、甘くて濃密な時間として記憶に残る7日間となっていました。10周年を迎えた今年はまさに節目の年。今後も「マ・パティスリー」がどのように進化し続けていくのか、多くのスイーツファンの注目が集まっていました。



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