「クーラー病」って本当にあるの?夏の冷えに悩む人たちのリアルと対策法

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クーラーが効きすぎる現代の夏

梅雨が明け、いよいよ夏本番。猛暑が続く日本では、屋内のどこに行ってもエアコンがガンガンに効いています。外はうだるような暑さなのに、電車やオフィス、カフェに入った瞬間「寒っ!」と震えるようなことも少なくありません。

そんな中、「クーラー病」や「冷房病」という言葉を耳にしたことはありませんか?
正式な医学用語ではないものの、冷房の効いた環境に長時間さらされることで起こる体調不良のことを、こう呼ぶことが多いのです。

クーラー病の主な症状とは?

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クーラー病の主な症状には、以下のようなものがあります。
• 体のだるさ、倦怠感
• 頭痛や肩こり
• 手足の冷え
• お腹の不調(下痢・便秘)
• 生理不順
• めまいや吐き気

特に女性や冷え性の人に多く、夏なのに「上着を持ち歩かないと無理」「手足が冷たくて寝られない」など、冷房環境での不調に悩まされている人は実はとても多いのです。

なぜクーラーで体調を崩すのか?

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冷房が原因で不調を起こす主な理由は自律神経の乱れです。私たちの体は、暑い時には汗をかいて体温を下げ、寒い時には血管を収縮させて体温を保つなど、自律神経がバランスを取ってくれています。ところが、冷房の効いた空間と灼熱の外気を何度も出入りすることで、そのバランスが崩れてしまうのです。
特に、外気温が35℃、室内が25℃というような“10度以上の気温差”があると、体がついていかず、結果として冷えや疲労感を感じやすくなります。

クーラー病に悩む声、SNSでも続々

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TwitterやInstagramなどのSNSでは、こんな声が多く見られます。

「会社の冷房強すぎて、毛布持ち込みたいレベル…」
「夏なのに指先が冷たい。完全にクーラー病」
「電車で30分座ってるだけで具合悪くなる。クーラーきつすぎ」

夏バテや熱中症と違い、他人に理解されにくい不調というのもクーラー病のつらいところです。「ただの冷えでしょ?」と言われがちですが、放っておくと深刻な体調不良に発展することもあるため注意が必要です。

今すぐできる5つのクーラー病対策

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では、クーラー病を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?今すぐ取り入れられる対策をご紹介します。

① 冷房直撃を避ける

風が直接当たると体温が一気に奪われます。オフィスでは席替えを相談したり、風よけボードやカーディガンを使いましょう。

② 足元を冷やさない

夏でも靴下やレッグウォーマーを活用するのは効果的。冷えは足元からじわじわと体全体に広がります。

③ 温かい飲み物をとる

つい冷たい飲み物ばかり飲みがちですが、体内から冷えてしまいます。お茶や白湯、スープなど、1日1回は温かいものを取り入れましょう。

④ 湯船にしっかり浸かる

シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで自律神経が整い、血流も改善されます。

⑤ 筋肉を動かす

体を温めるには筋肉を動かすのがいちばん。軽いストレッチやウォーキングを習慣にすることで、冷えにくい体を作れます。

クーラーとどう付き合うかが夏を快適に過ごすカギ

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「暑ければ冷房をつければいい」と思いがちな現代ですが、涼しい環境が必ずしも快適とは限りません。冷えやだるさを感じたとき、それは体が「ちょっと冷えすぎかも」と教えてくれているサインかもしれません。もちろん熱中症対策として冷房は必要不可欠ですが、温度の設定や服装、過ごし方を工夫することで、クーラー病を防ぎながら快適に夏を乗り越えることができるはずです。



まとめ

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• クーラー病は正式な病名ではないが、現代人に多く見られる夏特有の体調不良
• 主な原因は自律神経の乱れと冷えによる血行不良
• 対策には「冷えすぎを防ぐ工夫」や「生活習慣の見直し」が重要
• 無理をせず、自分の体の声に耳を傾けながら、冷房と上手に付き合おう



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