仕事に家事に人間関係…。毎日誰かと関わることが当たり前なこの時代、心のバランスを取るために「ひとり時間(=ソロ活)」を大切にする人が増えています。かつて“ひとり○○”はネガティブな印象を持たれることもありましたが、今では「自分らしく生きるための選択肢」として定着しつつあります。
SNSでも、「#ひとり時間」「#ソロ活」「#わたし時間」といったタグが注目を集め、特にZ世代・ミレニアル世代の女性を中心に支持されています。今回は、2025年上半期に話題となった“ひとり時間のトレンド”をジャンル別にピックアップしてご紹介。
1人だからこそ味わえる、自由でちょっと贅沢な過ごし方のヒントをお届けします。
“ソロカフェ”の進化系が人気爆発中!
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ひとりカフェはもはや日常的な選択肢。でも最近は、“ただのカフェ”ではなく「体験型」「非日常感」「完全無音」など、“一人であることを徹底的に楽しむ空間”が人気です。
● 「無言カフェ」「静寂カフェ」が続々登場
東京・大阪を中心に、会話禁止・スマホ禁止・読書推奨の「沈黙系カフェ」がブームに。
静寂をテーマにした空間では、耳をすませば風の音やコーヒーを淹れる音だけが聞こえ、自然と自分と向き合う時間になります。
ある利用者の声:「スマホから一切離れた時間を過ごすって、思った以上に癒された。」
ひとり映画・ひとりライブは“推し活”と融合
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最近の映画館やライブハウスでは、「おひとりさま用シート」を導入する施設が増加。
「誰にも気を使わず、全力で作品に没入したい」というニーズに応えています。
● ソロ映画×推し活=“尊死時間”
アイドル映画やアニメ作品など、「推し」に会える映画こそ“ひとりで見たい”という人が増加中。
グッズを並べて一緒に鑑賞する「尊死席」や、推しカラーのドリンクとコラボした「ソロ推しセット」など、ファン心理を理解したサービスも充実しています。
おひとりさま温泉・サウナが女性に大人気
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「旅行もひとりがいい」「むしろ一人の方が心が休まる」という人が選ぶのが、“ソロ温泉旅”や“ソロサウナ”。
● 2025年上半期注目の施設
• 【群馬】「ひとり泊専用宿 HITORI」
→ 一人用に設計された和モダンの宿で、全室露天風呂つき。
• 【神奈川】「ソロサウナtune」
→ 予約制・完全個室。自分のペースで“ととのう”ができる、女性専用のソロサウナ。
ポイントは「人と比べない、焦らない、会話しない」という3つの“ない”。
家で楽しむ「ひとり時間」のトレンドも加速
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もちろん、外に出なくても“ご機嫌なひとり時間”は作れます。2025年上半期には、以下のような新しい楽しみ方が登場しました。
● デジタルぬり絵アプリが流行中!
スマホやタブレットで楽しめる「デジタルぬり絵」は、Z世代女子の間で静かなブームに。
特に“写実風人物画”や“韓国風カフェイラスト”など、アート性の高い作品が人気。完成したイラストはInstagramやPinterestでシェアするのが定番です。
● 「セルフお取り寄せ会」も話題に
「今日は北海道の海鮮丼、明日は京都の和菓子」など、
自分のためだけに各地の名産品をお取り寄せする“一人グルメフェス”が、ちょっとした贅沢として流行。YouTubeで“お取り寄せルーティン”を紹介するインフルエンサーも増えています。
◆ なぜ今「ひとり時間」がここまで支持されるのか?
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一人でいることがネガティブではなくなった背景には、いくつかの社会的な変化があります。
● 自己肯定感の高まり
「誰かに合わせるより、自分を満たす方が優先」という考えが広がりつつある今。
“ひとりで過ごすこと”が、自分を大切にする行為として捉えられるようになりました。
● SNSで「ひとり時間」が肯定されている
TwitterやTikTokでは「今日はソロ活Day!」「ひとりでラーメン行ってきた」など、
一人行動をポジティブに発信する文化が浸透。特に若い世代には、“ひとりで行動する=かっこいい”という価値観が根づいています。
まとめ:「ひとり時間」は“孤独”じゃなく“自由”
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「誰かと一緒にいないといけない」という空気があった過去に比べて、
今は“一人の時間を楽しめる人こそ、自分を持っている人”という認識が広まりつつあります。ひとり時間は、自由で、誰にも気を使わず、自分の心を整える最高のご褒美。
2025年の今こそ、「自分だけの時間」をアップデートしてみてはいかがでしょうか?