秋のはじまりに、くすみピンクのリップをひとつ。

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10月になると、空気の重さがふっと消えて、風が肌にやさしく触れるようになります。夏の色は引いていき、景色もファッションも落ち着いたトーンへ。街全体が静かに季節を受け入れているみたいで、その空気の中にいると、なんとなく自分の心まで整っていく気がします。
季節の変わり目って、派手さよりも“しっくりくるもの”を選びたくなる。勢いより、余白や温度感。会話より、雰囲気。夜の長さや空の色が変わるだけで、人ってゆっくり大人になる気がしますね。

そんな秋のはじまりに、メイクポーチの中身を少し変えたくなる瞬間が来ます。
今日の服に、今日の気持ちに、去年とは違う色を合わせたくなる。
そのとき、真っ先に手を伸ばしたくなるのが、くすみピンクのリップなのかもしれません。

“くすみピンク”は、心の温度に寄り添ってくれる色

出典:i-voce.jp

鮮やかな赤やコーラルをつける季節も好き。でも、秋の空気には少しだけ落ち着いた色がよく似合います。
くすみピンクのリップは、派手すぎないのに“ちゃんと可愛い”。自分の唇の色をただ綺麗に整えたような、粘膜カラーの自然さ。塗りすぎて見えないのに、雰囲気だけしっかり残る色——それがこの季節に心が惹かれる理由です。

BOBBI BROWN、YSL、NARS。2025秋の新作はどれも、唇を主役にしすぎず、表情すべてを柔らかく整える色展開です。
どのブランドの色を選んでも、共通しているのは“頑張ってる感のなさ”。素の自分を否定しないまま、大人っぽい余裕を足してくれる感じ。言い換えるなら、飾りすぎずにちゃんと綺麗でいられる色。

ひと塗りで雰囲気が変わる瞬間がある

出典:i-voce.jp

リップを塗る動作って、数秒なのに魔法みたいです。輪郭を軽くぼかして、中央にだけ少し色を足していくと、唇の温度だけがそっと高くなるような仕上がりになります。鏡越しに、自分の表情が柔らかく見えた瞬間、気持ちまでほどけることがあります。

秋は感情の季節です。会いたい人のことを思い出す。手帳を見返して、今年の終わりを想像する。夜が長くなるほど、心の声も聞こえやすくなる。そんなタイミングでくすみピンクを唇にのせると、なんだか少し強くなれたり、少し優しくなれたりします。

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小さな変化なのに、生き方とか思い方まで変わってしまうほど、“自分が綺麗でいられること”って大きい。濃いメイクで隠すんじゃなくて、そっと整える。派手に盛るんじゃなくて、余白で魅せる。大人になるって、そういう方向に心が向くことなのかもしれません。くすみピンクのリップは、誰かのためというより、自分のために似合う色。
気合を入れるためじゃなくて、“今日を穏やかに生きたい”っていう気持ちに寄り添ってくれる色。
メイクが自己表現なら、粘膜ピンクは自己肯定みたいなもの。派手なヒロインではなく、静かに核心を持つ女性の色です。

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そして秋は、気持ちが伝わりやすい季節でもあります。言葉が少なくても、優しさって伝わってしまう季節。ふと目が合うだけで、空気の意味に気づけたり、沈黙すら心地よく感じたり。
くすみピンクのリップは、そんな静かなやりとりを綺麗に引き立ててくれます。
“喋らなくても分かる”距離のときに、一番似合う色。

まとめ

2025年の秋リップの主役は、くすみピンク・粘膜カラー。派手じゃないのに綺麗で、頑張っていないのに色っぽい。
鏡に映る自分の表情をふっと柔らかくしてくれる色。新作リップは、季節や服や気持ちに自然に馴染んでくれる。
“誰かのため”じゃなくて、“自分が落ち着いていられるため”に選んでいい色。ひと塗りで人生が変わるなんて大げさかもしれない。でも、ひと塗りで“今日の自分を好きになれる日”があるなら、それは充分、魔法だと思います。

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